1月 ★「一筆遺書参らせ候」<毎日新聞、1月1日>[11-394]
☆「わたしには二十四、五歳の頃から、「物質の将来」というテーマがあった。これを今後十年間をかけて書くつもりでいた」とある。ハイゼンベルクの『部分と全体』に出会う前の、タルホが目指している宇宙論の究極のテーマが窺える。その背景には「ド・ジッター宇宙」がある。『弥勒』に、「更にあとの話になるが、天文学会報のページで、ド・ジッター博士の宇宙模型を見付けたことがある」(『全集7』p.246)とあるが、いつ頃か?
1月 ★「桃山だより」<雷鳥>[12-444]
☆「私の夏=蕪村の夏」(昭和46年8月)+「飛行機の句と硝子の靴」(昭和43年8月)
1月 ★(対談:タルホニウム放射圏)<遊、5号>[全集不掲載]
☆松岡正剛との対談
1月 ★(談話:悪党は占いをしない)<週刊読売、1月13日号>[全集不掲載]
☆聞き書き方式
2月 ★「生活に夢を持っていない人々のための童話」<海>[10-440]
2月 ★「バブルクンドの砂の嵐」<週刊読売、2月10日号>[11-396]
☆副題に「新居にはいって」とある。前年8月の自宅の火事によって12月末まで余所(仲町方)に仮寓していたが、年が明けて自宅新居に移ったということ。
2月 ★「続アドラティ=バウァナ」<話の特集>[12-445]
3月 ★「男色考余談」<『南方熊楠全集9』解説、平凡社>[3-396]
3月 ★(対談:反自然の思想)<短歌>[全集不掲載]
☆五木寛之との対談
3月 ★「パリティーの崩壊」<現代思想>[11-402]
☆この文章の中に「今から十六年前(1956)」と出てくるので、原稿は1972年中に書かれたのであろう。
☆この末尾に、「これはわれわれの内部の「彼岸意識」あるいは「進化過程における予覚」に属している。私が今後十年間をかけて予定しているテーマは、即ちこの問題の思想化のうえにある」と出てくる。
☆この「パリティーの崩壊」は、のちに『男性における道徳』(中央公論、1974年6月)の第1章「別な秩序」の最後に「注」として挿入された。
4月 ★「桃山の桃」<きょうと>[12-447]
4月 ★『風狂―日本文学における美と情念の流れ』《現代思潮社》
収録作品(2編)「木魚庵始末書」「底なしの寝床」
4月 ★『現代日本文学大系62―犬養健・稲垣足穂・中川輿一・十一谷義三郎・今東光』《筑摩書房》
収録作品(4編)「天体嗜好症」「弥勒」「A感覚とV感覚」「ヴァニラとマニラ」
5月 ★「おくれわらび」<海>[9-165]
5月 ★『少年愛の美学』《角川文庫、角川書店》
5月 ★『巨泉の真言勝負』《朝日新聞社》
☆「週刊朝日」(1971年9月3日号)の大橋巨泉との対談「わからないところに魅力が出る」を収録。[全集不掲載]
6月 ★『タルホ座流星群』《大和書房》
収録作品(13編)「神戸三重奏」「空間の虹色のひづみ」「紫色の35mmのきれっぱし」「「後庭花」雑話」「「タイル」方丈記」「続アドラティ=バウァナ」「白い二グロからの手紙」「我が棲いはヘリュージョンの野の片ほとり厭わしきカルニアの運河に沿うた地下墓地だ」「誰にも似ないように」「我が見る魔もの」「Curtiss! Curtiss!」「タルホ座流星群」「バブルクンドの砂の嵐」
6月 ★『私の映画遍歴』《フィルムアート社》
収録作品(1編)「足穂映画論」[→「シネマトグラフ」9-316]
7月 ★「単3乾電池」<海>[4-298]
7月 ★(対談:わが思索のあと)<三田文学>[全集不掲載]
☆小潟昭夫との対談
8月 ★『箱舟の去ったあと』《五木寛之討論集、講談社》
☆「短歌」(1973年3月)の五木寛之との対談「反自然の思想」を収録。[全集不掲載]
8月 ★(アンケート:大特集百人百説・破滅を前にこう生きる)<終末から>[13-466]
9月 ★「初っちゃんの話」<南部初枝句集『柿の花』収録>[11-406]
9月 ★(鼎談:東西三奇人巨頭会談)<週刊読売、9月1日・9月8日号>[全集不掲載]
☆金子光晴・田中小実昌との鼎談
9月 ★『終末期の密教』《産報》
☆聞き書きによる「密教的なもの―男性的な形而上学として―」を収録。[全集不掲載]
☆『タルホフラグメント』(大和書房、1974年7月)に収録。
9月 ★『イカルス』《呪物研究所》
収録作品(1編)「イカルス」(中村宏による限定13部の総銅製書物)
10月 ★(対談:タルホニウム放射圏)<遊、7号>[全集不掲載]
☆松岡正剛との対談
10月 ★『天族ただいま話し中』《対談集、角川書店》[全集不掲載]
収録対談「小松左京:日本・地球・宇宙」「五木寛之:反自然の思想」「大橋巨泉:男は道徳、女は身だしなみ」「草柳大蔵:ラテン系日本人とサクソン系日本人」「亀山巌:天族ただいま話し中」「加藤郁乎:地上とは思い出ならずや」「中村宏:地を匍う飛行機と飛行する蒸気機関車」「野坂昭如:A感覚とG感覚」「エピローグ」
11月1日
★いまでは、もう堕落の心配はない。それは去年の十一月一日からお酒を止めているからである。(「ドサクサ飲酒」『全集12』p.460)
☆掲載紙不明なるも昭和49年発表(萩原氏解題)ということから。
☆1974(昭和49)年8月の項参照。
11月 ★(対談:男は闘うべし)<潮>[全集不掲載]
☆平岡正明との対談
12月 ★「「ニセモノ」としての美女」<潮>[11-409]
12月 ★「「モナリザ」騒動記」<芸術新潮>[全集不掲載]
☆談話
12月 ★(談話:文壇の怪物・稲垣足穂の心にふれた)<週刊プレイボーイ>[全集不掲載]
☆談話